今年の春はグラミー賞ラテンジャズ部門に2度ノミネートされているニューヨークで活躍のピアニストHector Martigunon氏の来日公演のサポートでスタートしました。

とにかく新しい事だらけの楽しい毎日。
なんと言ってもラテン気質が強烈でした。
まずは、3/30,31の大久保スペースDoのビッグバンドとトリオの公演。
譜面をあまり戴いていなかったので、念のため過去のアルバムを全部譜面におこしていたのが良かったのですが、初顔合わせの本番当日、ヘクターの「YUHKI、どの曲やりたい?」という言葉で本番直前に決まった参加曲を急いでさらうところから始まったところが今回のツアーを総て物語っています。
その後、さらに、「ビッグバンドの方にも入って」の一言で参加曲が増えました。
この二日間、結局そんな感じで、二日目の参加曲も初見が本番。
本番中、吹きながら、「へー、そんなアレンジなんだ」と思う事しばしば。

真ん中の帽子かぶってるのがYUHKIです。
メンバーは、Hector martignon氏(p)、Jose Armand Gola氏(b)、Samuel Torres氏(per)、YUHKI(flh)にビッグバンドの皆様。
そして、4/2,3は南青山MANDALA。
この日からChristos Rafalides氏(vib)も加わり、ヘクターカルテットに。
クリストスのヴィブラフォンはフリューゲルと絡むと心地よいのです。
ゲストに、竹野昌邦氏(sax)、高澤綾嬢(tp)、加瀬田聡氏(per、)柴田真実(vo)も参加します。
この二日間、YUHKIは飛び入り的な感じで参加しました。

4/2、2ndステージの頭に参加する事になって、やる曲も間の休憩時間に決めたけど、呼ばれてステージに立ったらヘクターさまの弾き始めたイントロは違う曲でした。危ない、一応譜面全曲持ってステージに上がっておいて良かった。
4/3も予定と違うところで呼ばれました。
ヘクターの「次の曲は2トランペットで」のMCで美人トランぺッター高澤綾ちゃんと共演する事になりました。

そして、この日でパーカッションのサミュエルが帰国。なんでもアメリカでサンドヴァルのライブの仕事が明日入ってるそうで。彼のひとりで5分以上やるマラカスのソロは、凄過ぎて衝撃でした。だって、鳴ってるのマラカスだけだよ。感動。
そして、4/5は渋谷0-nest。
クラブ箱という事もあり、Sara Rector嬢(vo)参加。かわい過ぎでした。
もう、この頃になったら、本番自分が何の曲を吹くのか、なんて気にならなくなってきました。
アレンジ難しいし、オリジナルだしで、全く油断できませんが。

飛び入りでSATOMIさん(vo)もサルサチューンで参戦。
4/6は六本木R2。
ここは高級サパークラブなので、超おしゃれで、お客様もVIPだらけ。ちなみにノンアルビールが千円でした。

ベースのゴラは、アコベもエレベも今まで聴いた事無いウネリで、しびれました。
リズムに対する心は、ちょっとコワいくらい。
4/7、本公演ラストは渋谷、東京メインダイニング。
竹野さんとの2ホーンもやっと実現しました。
竹野さんのソプラノ、泣いちゃいそうに素敵でした。
ちなみにソプラノのケースの中にはリードが、ん?これ何枚入ってるんですか?

(写真数えたら・・・66枚。)

ここはステージの床が光ってて、吹いてて気持ちよかった!

内容の濃過ぎる10日間でしたが、終わってみればあっという間。
もっと一緒に音楽をしたかった。
間違いなく、YUHKIの音楽人生をかきまわした時間でした。
最高。
親愛なるヘクターさま、ありがとう!
Photo:八木竜馬(一部除く)