
やっとマイケル・ジャクソンの映画「THIS IS IT」を観れました。
珍しくミュージシャン仲間3人で行ったんだけど、そりゃ大変でした。
先に言います。
みなさん、是非、映画館で観て下さい。
マイケルにそんなに興味が無い人も、音楽が好きな人は是非観に行って下さい。
もちろんDVDも出ますが、それも絶対買いますが、やっぱり映画館はスゴい。
できればルーカスの音響システム「THX」が導入されているトコが良いと思います。
ここからはちょっとだけ内容にふれちゃうので、観る予定の人は観たあとに一緒に感動を分かち合いましょう。
もう、のっけから目頭が熱くなってしまい、『Human Nature』が始まった頃は涙どころかハナジルまですすってました。
リハーサル風景にもかかわらず、曲が終わるたびに思わず拍手をしてしまいそうになりました。映画を観ているのに、体が一緒にリズムを刻んでいました。
映画が終わると、こらえきれなかったのか、みんなで拍手していました。
オーディションに勝ち抜いて選ばれたツアーメンバーがうらやましかったです。
自分の楽曲に対する情熱や、何よりも楽しみに来てくれるお客さんのことを思う気持ちや、会話の端々に感じられる純粋な心。
皮肉なことに亡くなってしまったために出来上がったこの映画のおかげで、僕たちはよりマイケルのことを知る頃が出来ました。
『BLACK OR WHITE』のギターのジャカジャカジャージャーを弾いてるブロンドの女の子は、やっぱり世界中のギタリストがうらやましがるんだろうな、とか。
マイケルと『MAN IN THE MIRROR』でデュエット出来るあの女性になりたいと思ったり、とか。
今のPOPミュージックにおけるダンスの原点を作ったマイケルと一緒に踊れるダンサーの計り知れない喜び、とか。
ま、学生のときに影響を受けたホーンセクションは残念ながらシンセでしたが。
マイケルにスポットを浴びせられる照明チームの気持ちでさえも感じてしまうコンサート内容でした。
「色っぽいベース」発言に対するマイケルの言葉や、初めて付けるイヤーモニターのくだりや、ブレイクの過ごし方や、みんなが知ってる自分の曲に対する演奏の仕方、すなわち観に来るお客さんのことを第一に考えたPOP MUSICの音楽作りや。
POPと言えば、比較にはなりませんが、YUHKIも『natural pop』という自分の音楽に対する気持ちを込めた言葉をテーマとして音楽を作っています。
楽曲の方向性は違えども、POP MUSICに対する思いはどれも共感することばかりです。
若いダンサーが肩で息をしてても50歳のマイケルは当たり前の表情だったり、チュッパチャップスをなめてるあどけなさだったり、あ~、どんどん思い出してきて眠れない…。
リハーサルなのに盛り上がって熱く歌い過ぎた自分に、「ウォーミングアップなのにこんなに歌うべきではなかった」と後悔するマイケルをよそに熱狂するみんな。それが自身の死期を早めるからと感じてたのでは?と思わせるやりとりは切な過ぎる。
書きたいことはまだまだ沢山あるけど、あとは心に大事にとっておきます。
2時間の上映中、半分はジンジンうるってました。泣き過ぎ。両サイドが仲間の男達なのでスゴくはずかしかったですが。
マイケル、最後にこんなに素晴らしい作品を残してくれて、ありがとう!
あなたの音楽とその思いは、この先何百年も継がれてゆくでしょう。
心から、ありがとう!