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『巨匠ピカソ』 愛と創造の軌跡/魂のポートレート

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やっと楽しみにしてたピカソ展に行けました。

今回のはとても面白い企画で。
六本木にある国立新美術館と、同じく六本木の東京ミッドタウン内のサントリー美術館での同時開催。
どっちから観ようか悩んだあげく、先に「愛と創造の軌跡」の国立新美術館へ。
約170点にも及ぶ作品と聞き、胸躍らせて。
混んでないかが心配だったけど、十分作品に浸れる空き具合(笑)。
ゴッホ展とかマティス展みたいに絵の前に三列もの人混みじゃ、ストレスために行くようなものだもの。
ピカソ、日本人に人気無くてよかった…、失礼。

改めて感じたのは、以前観た作品が多かったこと。
もちろんお気に入りの作品に再び出会えた喜びでいっぱいでした。
あー、あの時あんな衝撃だったなー、とか、当時の自分の感情がどんどんよみがえってきて。
なんだかいつもと違う。
何だろ?

でも、ピカソ展に行ったことがない人、今回是非どうぞ。
今までに来た目玉が勢揃いって感じです。
ゲルニカはいないけど…。

あー、娘も連れてきたかった。一才四ヶ月だけど…。
さすがにうちで止められました。気に入った絵を見ると指差して「あー」って言っちゃうので。

観てるあいだに曲が出来た。いずれお披露目します。

次に「魂のポートレート」のサントリー美術館へ。
歩いて五分ぐらいの所に美術館のはしご、しかも同じ画家なんて、それだけで興奮する。
こちらはちょっとしたアンコールみたいなもの。
自画像をテーマにした画期的な企画なのだけれども、作品数が60点と、やや少なめ。
でも十分楽しめます。

娘のお土産に「家族」ってタイトルの三人が描かれてる絵のマグネットを買いました。
早速ぺったんこしてました。




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お誕生日

今日は自分の誕生日。

みんなお祝いメールやいろいろ、ホントにありがとうございます!
今日は教えに行ってる学校の子達から演奏のプレゼントもいただいたし。
自分じゃ絶対買わない(買えない)お酒も飲めたし。

何十回も誕生日を迎えると、子供の頃のようなワクワクは当然どこかにいってしまい、ヘタすると当日忘れてたり何歳になったか間違えたりするようになってしまうけど、こうやってお祝いしてもらうとやっぱり嬉しいです。


お祝いしてもらった分、音楽でお返しします。

感謝。

ジャズピアニスト 中村新史

シンジとyuhki


yuhkiのライブに来て下さったことのある方は良くご存知と思いますが、ずっとyuhkiの音楽を一緒にやってくれている大切なジャズピアニストの中村新史氏が、今年の四月に倒れ、今なお闘病生活を送っています。

現在リハビリをしながら演奏活動の復活に向けて頑張っています。


その彼がこの度ブログを開設しました。
病状、回復経過、中村新史基金など詳しいことが書かれています。
現在一般公開を避けるため閲覧にはパスワードを入力するようになっていますが、シンジを応援したいと思って下さる方はyuhkiにメールを下さい。パスワードをお伝えします。


シンジにしかできないあのプレイを、また必ず。



『ジャズピアニスト中村新史の[完全復活!!]をサポートするブログ』

http://blog.goo.ne.jp/shinchie

AKG 『K601』

先日書いたK500のお世継ぎに本日やって参りました、AKG K601君。

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K701と悩んだけど、こっちの方が素直な音だったので。

さて、まずはエージングと言われてる「馴らし運転」みたいなものをはじめよっか。
ヘッドフォンやスピーカーは新品だとまだ生まれたての赤子のようなもの。
音を聴かせてあげて?かたさをほぐし本来の音質が出るようにしてあげる。
よく数日かけて200時間ぐらい、なんて言われてるけど、その間別に自分では聴かなくてもいいんだけど、やっぱ我が子の成長過程は逐一見たいでしょ?

だから一曲目からできるだけ聴くようにしてます。
一曲目なんか、何を聴かせるか暫く悩んじゃった。

はじめは優しめの曲から。
次は歌もの。
そろそろドラムいれてもいい?
ここらでジャズもどう?
たまにはクラシックも。
ロックもいっちゃう?
そろそろヒップホップもいいかな。
あのアーティスト、プレイヤーも聴かせよう。

なんて、ヘッドフォンに『聴かせる』なんて思いながらエージングするなんて…。

立派に成長したら、これでまたたくさん曲書こっと。

アントンセン・デイズ。二日目

昨日のアントンセンのコンサートの興奮の勢いで朝まで曲を書き、2時間ほど寝て、午前中は教え子の出場する『日本管打楽器コンクール』トランペット部門を聴きにバリオホールへ。

定員220名中半分以上がうちの弟子も含め女性。
みんな堂々と吹いてました。

午後は天気が良かったので、公園で芝生に寝っ転がって青空を見ながらうたたたた寝したり吹いたり。

その後トランペットの選定を頼まれていたのでいくつか楽器屋に。

で、18時に昨日のアントンセンのクリニックを受けに新大久保ダクに。
偶然会ったトランペットの茶谷将彦氏のマウスピースとミュート選びにお邪魔して、18時半、地下の会場へ。

前半は音大生の演奏をレッスンするのを観て、後半はコンサート。
昨日同様、間近で生音。でもベル側じゃなかったので昨日とはだいぶ違った。

アントンセンは最高級のテクニックの持ち主だけど、それ以上になんと言っても音色の表情の付け方が素晴らしい。そこが一番好き。そんなとこばっか観てた。もちろんすべて勉強になりました。

終わって昨日に引き続き、上石さんとタカくんに今日コンクールで吹いた教え子も含め、手羽先屋の『世界の山ちゃん』でまたまたトランペット談義。
またラッパ吹きだらけでしゃべってる、気持ち悪り~、なんていいながら、あ~だこ~だ言って楽しみました。

充実した二日間でした。

アントンセン・デイズ。一日目

月曜日にオーレ・エドワルド・アントンセンのトランペット・リサイタルを聴きに紀尾井ホールへ。

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指向性の強いトランペットの音をマイクを使わないクラシックコンサートで聴くには、聴く位置が大事。今回はベルの目の前で聴けたおかげで生音をたっぷり聴けた。最高。
しかも今回はヴォルフガング・プラッゲのピアノとのデュオなので余計な音に邪魔されずに正にたっぷり。ま、フルオケが音楽的に余計な音な訳ではないですが。

トランペット吹きは自分の音を一生、生で目の前で聴けない寂しい楽器なわけで。だからなんとか細かくチェックしようと壁に当てて聴いたりするわけで。

演目は1部が、
グリーグ:組曲『ホルベアの時代から』
セーヴェルー:抵抗のバラード(ピアノソロ)
山田耕筰の作品集
ディニク:ホラ・スタカート

2部
ヘーネ:スラヴ幻想曲
ガーシュウィン:3つのプレリュード
トヴェイト:『ハルダンゲルの旋律』より(ピアノソロ)
ファリャ:『7つのスペイン民謡』より
ベルシュテット:ナポリ民謡による変奏曲

アンコールに
コルサコフ:熊蜂の飛行
フリードマン:ファンファーレ

と、盛り沢山。
特に冒頭の組曲5曲なんか、のっけからキツい曲で、そんなに飛ばして大丈夫なの?思ったほど。
山田耕筰集はちょっと嫉妬。自分も『赤とんぼ』はあんまり好きでお墓参りにも行ってるほどなので。

全編ほとんどC管とコルネットだった。
アンコールのファンファーレも2番管を抜いて吹くという変わった難曲をあっさりと吹ききり、素晴らしかった。
いっぱい吹いてくれた分いろいろあったけど、とにかく生音たっぷりで幸せでした。

帰りにトランペット吹きの上石統氏と鈴木孝裕氏等とトランペット談義。
そりゃ、あーだこーだ沢山しゃべりました。
楽しい一日だったー。

HIP HOP

日曜はスピーカー・サージェントのレコーディングで。

終わってからの昭和風お好み焼き屋での飲みでヒップホップとジャズの話になり、本家のアメリカと日本を比べ出し、そこにヨーロッパも加わり、大変為になる談義になりました。

生活環境での感情から生まれた音楽もあれば、模倣や研究や憧れから作り出したもの、人の為に書いたものや自分の為のもの。

どれも『音楽』と言っていいと、思う。